今日、長崎のお客様のところへお邪魔させて頂きました。
現場の先生方は
「個々の発達を見ることが出来るようになると、クラス案をどう立てたらよいか
分からなくなります」
とお話しいただきました。
4歳児クラスでも、個々の発達を見ていくと、
「4歳児」としてまとめたクラス案はほとんどの子どもの
発達にあっていないことがあると気づいたとのことでした。
「昔は、子ども達の発達もこんなに開きはなかったのに」
と仰る先生方のまなざしと心には、
本当に日々目の前の子ども達に向き合い、
そして、書かなければならない「クラス案」と向き合い、
苦しんでいらっしゃいました。
そんな喧々諤々の話を聞いていた園長先生から
「発達やクラス案は、必ずそこまでやらなければならない
というものでなく、目安であって、環境や案が用意されていれば良いのではないか。」
とお話しいただきました。
園長先生のお話をお聞きして感じるのは、
子ども達には全部の発達を遂げさせてあげなければ、、、
年齢に応じた発達を遂げさせなければ、、、という気持ちが逸り、
子ども自らが育つことを信じられなくなったり、大人自らが
手を出してしまったり教えてしまったりしがちなところですが、
子どもが自ら育つのだからこそ、育つ環境を用意していく事を
大事にしていくことが大切なのだと改めて感じます。
また、現場の先生方が困っているからこそ、
年齢ごとのクラスという枠にとらわれない保育の在り方として、
見守る保育の実践園や存在をご紹介していきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海