ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2015/06/17

「愛園心」

昨日、香川の園さまにお邪魔させて頂きました。

地域性についてのお話になった時、
実は都会よりも田舎の方が地域との関わりが
薄くなりやすい現状があるという事を教えて頂きました。

それは、電車やバス、自転車、徒歩で
登園できる都会の場合、自宅までの間に
沢山の地域との関わりを持つことが出来ますが、
田舎の場合、園を出たら車に乗ったら家に着くまでは
地域と関わることが中々できないという事でした。

保護者同士の関わる機会も園内を出てしまうと
少なくなり、地域の老人との関わりも少なくなります。

最近では、老人の方々が子ども達を見守ろうと
声をかけると、不審者扱いをされてしまうという事も
あるとお聞きしました。

そういった環境の中で、地域の方々との「対話」が
不足してくると、地域の方々との協力が薄れ、
お互いの権利の主張が始まることもあると教えて頂きました。

公園の使い方も、普段に対話をしていれば、
お互いに譲り合ったり、一緒にやったりということが生まれますが、
対話がないと、この時間には使うな、とお互いに要求を突きつけ合う
そんな事態も生まれていると言います。

それは、保護者と園さんとの関係も同じだと仰います。

園と保護者がただの情報伝達や情報交換のような会話をするだけではなく、
お互いに子どもの事についての「対話」が不足していけば、
やはり、お互いに権利の主張や要求を突きつけ合う事につながるのだと
私自身も感じました。

先日、私の子どもが通う保育園で、「父親保育」をさせて頂きました。
まさに、園と保護者とで一緒に「保育」について話し合い、
やってみてどうだったかを振り返り、体験を分かち合い、
喜び合うという経験を通じて、ただの「利用者」ではなく「ファンや協力者」に
心がどんどんと変わっていく事を感じます。

「対話」は保護者や地域を変えていくとても大切な取り組みなのだと
改めて学ばせて頂く機会となりました。

ミマモリスト
眞田 海