昨日お伺いさせて頂いた園様で
大切なことを学ばせて頂きました。
園長先生は、42歳で旦那様を亡くされ、
大学や高校に通う3人の子ども達と、800近くのご門徒さんと
直面する機会となりました。
最愛の方を亡くされ、失意の中でしたが、
自分の事を考える暇もなく、お寺の仕事を学び、
夜中に枕経に出かけ、眠くなったら路肩に車を止めという
とにかく仕事に、子育てに、家事にいろいろあった日々だったそうです。
それでも、園長先生は唯々、旦那さんが大切にしてきたこのお寺と保育園を
「先細りしてもいい、それでも必ず潰さずに、次の代に継いでいきたい」
その思い一つで、やってこられたそうです。
その壮絶な日々を思い、、ついつい、
「先生、辛くて投げ出したい、助けてと思わなかったのでしょうか?」
とお聞きすると、
「そんなことを思う事はありませんでした。いつも周りの皆様のお蔭様で
今までさせて頂くことが出来ました。本当にお蔭様なんですよ。」
と仰るそのお姿には、物事に対する深い感謝と
何事も「する」のではなく「させて頂く」と受け取られる謙虚さに
心を打たれる思いでした。
たとえ同じ状況でも、状況に不満や不安、不足の気持ちを持つ心あれば
頂きものと謙虚に受け取り、有難く豊かな気持ちを持つ心もあるのだと
教えて頂きました。
同じ状況で、どちらの生き方を選択するのか。
先生のような心を持って歩みたいと、心が思うからこそ、
心に正直に生きて行きたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海