昨日伺わせて頂いた成長展では、特に食事の分野での成長や一人ひとりの個性を知ることが出来る環境がたくさん用意されていました。
園では、調理室で作られる食事だけではなく、日々子ども達と一緒にクッキングが保育室で行われます。
散歩で頂いてきたキャベツを千切りにしたり、炊飯器のセットも自分達でやったりと、調理室の中ではなく、保育室の一部で日々行われるクッキングは、今の時代の子ども達にとって、とても大切な経験であり環境になっているように感じます。
共働きになった家庭では、子ども達も一緒にご飯の準備を手伝う光景はどんどんと少なくなって行っているように感じます。
お迎えに行き、そこから食事を作るとなると、、遅くなってしまう。中々、「さぁ、一緒にお手伝いをよろしく!」とはいかない家庭も多いのだと思います。
我が家でも起こることですが、食事の準備を手伝ってもらえない状況になると、子ども達は食事に対して「好き」か「嫌い」か「美味しい」か「美味しくない」かの価値基準で食事を見るしかありません。
まるで、レストランで料理を注文するかのようです。
しかし、食事の準備を手伝ったり、困っていることに手を貸してもらったりするプロセスは、「暮らし」そのものであるように感じます。
「共に暮らす」からこそ、絆や助け合いが生まれ、好き嫌いを超えた、食事や暮らしの豊かさを感じられるのだと感じます。
そんな今の時代に薄れてきている環境を、保育園で用意しているという事の大切さを学ばせて頂きました。
また、調理室では食品衛生法が厳しく適用されますが、子ども達と一緒に行うクッキングでは、その範囲外ということで、キャベツの千切りも湯通しせず、新鮮な本物を食べさせてあげることもでき、しっかりと気を付けることが大前提ですが、子ども達に本物の食の環境を用意できることもメリットであることを教えて頂きました。
そんな「食」に関する成長発達も、一年のうちにどんな発達があったのかを展示されている成長展。
今では、家庭の食事の準備もしっかりと手伝う子ども達の姿にお母さん方が驚き、感動されているようでした。
また、子ども達と一緒に作ったご飯のレシピを親御さんたちが皆さん持って帰っていた姿が、とても印象的でした。
豊かな暮らしの体験は家庭にまで影響を及ぼし、豊かさの循環の輪が広がっていくシーンを目撃しました。
私たちも、暮らしの豊かさを自分達が深めながら、一緒に循環の輪を作っていければと思います。
ミマモリスト
眞田 海
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