コーポラティブゲームというものがあります。
ボードゲームなのですが特徴としては、
順位を競争しあったり、勝ち負けを競うのではなく、
共に協力し合って目標を達成するというボードゲームです。
先生たちにやっていただくと、面白い声を頂きました。
それは、
「今まで、子ども達に対して、どうやって協力することの大切さを伝えて行こう、
分からせよう、教えようとばっかり考えていたけれど、このボードゲームをやってみて、
視点の違いが分かったんです。このボードゲームは協力しなさいとも何にも言われていないし、
やっていきながら自然と協力してしまうものだった。言われなくても協力したくなる環境があった。
私たちが子ども達に用意するのは、協力を教えることではなく、伝えることではなく、
ボードゲームみたいに、自然と協力したくなってしまう環境を用意しておくことなんだと
気付いたんです。」
そんなお声を頂きました。
また、他の先生からは
「今までは子どもを「育てよう」としていたところが、
そもそも子どもは「育つ」ものなのだという事を学びました。
ひとりの親としても、自分の事を振り返る善い機会になりました。」
というお声もあり、
「育てる」と「育つ」の主語の違いを改めて実感する機会となりました。
「育てる」の主語は他人。「育つ」の主語は本人。
育てないと育たないのか。そもそも人は育つと信じているのか。
その価値観の違いに気付いていく事が、
見守るという事を深めていく一つの大切なプロセスなのだと感じます。
自分自身のまなざしがどちらなのか。
日々内省を繰り返していきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海