仕事をしていると、ついつい「自分が解決すること」が重要であったり、
それが、「自立」や「責任」だと思ってしまう事が多々あります。
以前、園長先生より
「自立とは、出来ないことを出来るようにすることではなく、
出来ないことは、『できないから手伝って』と出来る子に伝えられるようにしていくこと
が自立だと思います。」
とお話をお聞きしたことがありました。
これは、子どもに限らず、
むしろ大人こそ子ども達のモデルとしてそうあるべきなのではないかと思います。
大人がそんな姿を見せていては、こどもたちはそれを真似してしまうからです。
私自身、仕事をしていく中で、不安に駆られることが多々あります。
「自分の出来ること・出来る範囲」では、
果たしてお役に立てるのであろうかと思うからです。
ここでも、自立を勘違いし、自分で出来るようにすることが
仕事であり、責任であるとふと思い込んでしまう瞬間があります。
今までやれたから、沢山経験を積んだんだから、
周りは遣れているんだから、出来ないと思われるから
などと勝手に思い込んでしまいます。
自分自身のこの刷り込みを取らなくてはなりません。
例えば自分の娘や息子が大病にかかった時、
自分で治そうとはしません。
治せる人、病院を探し、周りに協力やアドバイスを頂きに走り回ると思います。
しかし子ども達が風邪を引く原因には生活習慣や食生活が多々関係してきます。
この部分になってくると、急に「親の責任」という言葉や感覚と共に、
人に相談しなくなってくるように思います。
やはり、物事が身近なことや自分で左右できることになってくると
途端に刷り込みが自分の中に始まってきます。
何事も、目的のためには「我」で動くのではなく、
周りの方々にお聞きしたり、手伝ってもらったりしながら
自分自身も変わっていく事が大切なのだと感じます。
仕事も同じく、大切なのはお蔭様で生きていることを忘れず、
自分を変えていく事、軸足を自分ではなく、機会に置いていく事。
何度となく繰り返しながら、積み重ねていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海