今日、ある園さんへお伺いさせて頂くと、、
階段の展示物に変化が起きていました。
一斉保育から選択制、習熟度別の見守る保育に変え、
環境を通じて子どもたちが発達できるようにと、
保育環境から人的環境からすべてを考え直し、
整理しなおしてきてたこの数年間でしたが、
環境が変わり、先生方が変わってきた後にやってきたのは、
「理念」でした。
自分達の法人の理念を保育で実現するには?!
どうやったらそれを教え込むのではなく、
今の保育方法でできるのか?!
そうやって考えた中で、
出てきたのが、こんな環境でした。
階段のスペースには、
自分達が大事にしていることが掲示され、
子どもも大人も読めるような言葉で表現されていました。
読めば読むほどに、
生きる上での大切なことを教えて頂いている気持ちになります。
仕事に生活に疲れた保護者は、この一節を読んでは
「心」を取り戻すのではないでしょうか。
そう思って、園長先生にお聞きしてみると、
やっぱり保護者からの反響が多いそうです。
「あの言葉、すごく大切ですね」
「大切な事ですね、素敵ですね」
色々と褒められるようです。
以前からこういったことは保護者会でもお話しされているものですが、
掲示してから保護者の声が増えるというのが面白いですね。
「環境」は自ら語ることはありませんが、
しかし、確実にいつもそこで求める人を待っていてくれる訳ですね。
私も同じです。
今日、何も語らぬそのカードを見つめ、足を止め、魅入り、
写真を撮ってしまっていました。
きっと、保護者のみならず、全ての人間にとっての「環境」
になっているのだと感じます。
自分で伝えようとすることも一つですが、
環境に置き換えるという事の価値を改めて感じます。
そして、環境づくりに理念を籠められることの凄さを感じます。
先生たちのように、
私たちも理念の形をさまざまに見つけ出して作り上げて行きたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海