最近良くお客様のところで
「非認知的能力」という言葉を聴くようになりました。
藤森先生も以前からブログで書かれていましたが、
この言葉の発端はJames HeckmanとFlavio Cunhaの共同論文とされています。
40年にわたる追跡調査と研究による統計から、
乳幼児期の教育は「非認知的能力」を伸ばす効果があるという結果が出た事でした。
非認知的能力。これは、IQや学力などで表される「認知能力」とは異なる力で、
忍耐力、意欲、自信、協調性、粘り強さ、計画性、
自分の状況を把握する力、リーダーシップ、素早く立ち直る力などのことと言われます。
ヘックマンの論文の中では、
この非認知的能力がその子の将来に大きな影響を与える反面、
IQや学力などで表される「認知能力」は小学校2年生くらいで消失していくと
統計が表していました。
忍耐力、意欲、自信、協調性、粘り強さ、計画性、
自分の状況を把握する力、リーダーシップ、素早く立ち直る力など。
この言葉を読んで思う事があります。
それは「やらされてつくもの」ではないという事です。
言われたことに忍耐強いのと、
自分からやると決めたことに忍耐強いのではまったく意味が異なります。
自分の人生の舵を誰が握っているのかという問題のように思います。
それを想うと、かの有名なネルソンマンデラ大統領、、、
アパルトヘイトと闘い、27年間獄中で自由を叫び続け、全民族融和を勝ち取りましたが、
27年間の獄中生活で心を支えた一つの詩を思い出します。
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『インビクタス(Invictus) ウィリアム・アーネスト・ヘンリー』
私を覆う漆黒の夜
鉄格子にひそむ奈落の闇
私はあらゆる神に感謝する
我が魂が征服されぬことを
無惨な状況においてさえ
私はひるみも叫びもしなかった
運命に打ちのめされ
血を流しても
決して屈服はしない
激しい怒りと涙の彼方に
恐ろしい死が浮かび上がる
だが、長きにわたる脅しを受けてなお
私は何ひとつ恐れはしない
門がいかに狭かろうと
いかなる罰に苦しめられようと
私が我が運命の支配者
私が我が魂の指揮官なのだ
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自分自身の魂。
ご先祖様から一度と無く途絶えることなく、
連綿と受け継がれ、そして頂いているこの命。
これらを守るためにも、
「やってあげる保育」から「見守る保育」へと
変えていく必要があるように感じます。
「非認知的能力」を高めていく実践は
社内に沢山あります。
ひとつひとつを、この世の中を子ども主体に変えていく為に
本気で取り組んでいきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海