今日開催された「父親保育」には、
全国からたくさんの見学者の方々が来られました。
また、参加したお父さん方へのアンケートを作成し、
集計をしてみると、参加者が何を求めてこの行事に参加しているのかが見えてきます。
それは「絆」のように思います。
初めて参加した皆さんがそれぞれに口に出すことといえば、
「町を歩いていると自分が知らないお父さんやお母さん、
お友達が、自分の子どもに挨拶をしてくれる、声をかけてくれる。
それがとてもうれしい。」
「今日の父親保育で、自分自身もようやくほかの子や
お父さんたちに声をかけられる」
そんな声がたくさん聞こえてきます。
子どもたち、お母さんたちが築いてくれる「絆」も大事ですが、
自分自身を含めて、家族みんなで築く「絆」はもっと大切です。
父親保育を通じて、久しぶりにお母さんは休みの日に
ゆっくりと過ごす時間を手に入れられます。
そして子どもたちは自分のお父さんが保育園で
「保育」をしているということを誇りに思ったり自慢に思ったりします。
お父さんたちは、子どもたちと、お父さんたちと、先生たちと、
掛け替えのない「絆」をこの日、手に入れます。
それが、毎日の送り迎えや通勤、スーパーでの買い物、
休日の公園などの日常に彩を加えます。
このシンプルな行事が地域に生み出す作用は大きい。
そう感じます。
地域を巻き込んで子どもたちを見守っていきたい。
そう考える園長先生方が見学に来られるのも
頷ける話のように感じます。
園長先生からも、「安心してお父さんたちに園を任せることができます」
と言葉をいただきましたが、
そうやって信じ、見守られているという実感がまた、
「絆」を深めていくように感じます。
「自分以外の子どもたちを見守る実践」という機会を
頂けていることがどれほどに有難いことか実感する一日となりましたが、
改めてこの体験を人生に、仕事に活かしてお役になっていければと思います。
ミマモリスト
眞田 海