出張の準備を終え、家に帰ると
娘が、出張資料の中に入っていたMAXというコーポラティブゲーム(協働ゲーム)
というボードゲームを見つけました。
「あ、これ保育園にあるやつだー!パパ、やろう!」
ということで、娘と初めてコーポラティブゲームをやってみました。
このコーポラティブゲームの特徴はよくあるすごろくのような
1位や2位を決めていく「競争」ではなく、みんなで協力していくという事を
目的としたゲームです。
よく、保育園ですごろくや競争しあうゲームをすると、勝者以外が楽しくなかったり、
もうやりたくないとなったり、と「競争」することで、もっと頑張ろうや、
勝てる相手を見つけようといった「競争心」を育めますが、協力することやお互いの存在に感謝すること、一緒に話し合って決めることなど「協力心」を育む場は作れません。
国によって育てたい人材は様々かもしれません。
独裁国家は、国の言う事をよく聞く人材を育てることが戦略かもしれませんし、
国民同士を比較させて競争する人材を育てることが戦略の国もあります。
また、国民同士が協力し合える人材を育てることが戦略の国もあります。
どんな人材を作りたいかで、教育の内容も決まってくるのだと思います。
小さいころから競争心を育む環境を用意することと、
協力心を育む環境を用意すること。
和をもって尊しとなすという日本の国がどんな人材を育みたいのか。
各保育施設がどんな人材を育みたいのか。
その理念に合った遊びが必要なのだと思います。
娘とこのゲームをやってみると、
「弱いものや小さいものから先に逃がしてあげたい」という思いが自然と
行動に表れていたり、沢山対話をして一緒に決めることを大事にしていたりと
やはり、このゲームを選んだ保育園の理念が子どもに浸透していることを実感します。
このゲームの大切さを改めて出張の中で学んでいきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海