いつもならば、梅干しづくりは6月末に行いますが、
今年は、保育園のお父さんから梅を頂いたこともあり、
スーパーで梅を買い足して、梅が熟すまで待っていました。
部屋中が梅のフルーティーな香りに包まれる中、
日を追うごとに、梅の色や香りが変わってきます。
まだか、まだかと待ち続けると、今朝
梅が完熟しました。
今日を逃したら梅は痛み、梅干しづくりは出来ません。
と言う事で、夕食後に仕込みを行いました。
娘は胃腸炎を患い、寝ていたのですが、、
梅を仕込んでいると、、、ふらふらっと横に座り、
ヘタ採りを始めました。
さすがは、人生の2/3を梅干しづくりに費やしただけあってか、、
これをやらねば調子が狂うと言わんばかりに、
この梅はいい、これはダメだと、選別しながらヘタを取り、
焼酎に漬け、樽に並べ、塩を振っています。
出来上がると、「去年漬けた梅干しを食べて寝る」と一口かじり、
また眠りに就きました。
毎年思う事ですが、こうやって私が父から受け継いだ文化が
娘に着々と受け継がれていることを感じると、
こんなにうれしいことはありません。
梅干しづくりは、家庭における「薬」づくりのように感じます。
何か体調が崩れそうなとき、そして崩れてしまった時、
何はなくとも、ぺろりと梅干しを舐めたくなるのは何故でしょうか。
小さいころから、何度となく病の時や体調を崩した時に、
梅干しをいれたおかゆや、梅干し番茶、様々な形で梅干しを出して頂いては、
身体が暖かくなり、不思議と治っていく感覚が今でも残っています。
先人が遺して下さった智慧をお守りに、
これからも大切に梅干しを作り続けていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海