今日は娘の小学校の運動会でした。
その中で特徴的だったことがあります。
それは子どもの言葉です。
徒競走で、2位になりました。
娘の話でばどうやら練習の時は
いつも同じ組の時は一位だったそうです。
しかし、実際にはフライングあり、やり直しあり、
最終的は2位でした。
親としては、やりきったことが価値だと思っていたのですが、
よく見ていると、その競技を終えた娘は泣いていました。
終わってから「よく頑張ったね!去年よりまた一つ順位が上がったね!」と
話しましたが、娘はこう言い返しました。
「あのね、どうせ勝てると思っていたから負けたんだよ」
そうやって真剣な顔で話した後に笑って過ごす娘の姿に
私は今回の娘の体験が本当に大切なことであったことを感じるとともに、
一末の違和感を感じました。
「競争」の原理は結果が子どもの自己肯定感を左右します。
その中で学んだ娘の体験も大切ですが
同時に、「競争」ではなく「協力」の体験も
子どもたちには必要なのではないかという思いがわいてきます。
順位がつく種目は「競争」しあう子どもを作ることがその道筋の先には待っています。
しかし、実際に子どもたちが、そして世の中が求めるのは
「協力」しあう子どもたちなのではないかと思います。
その「協力し合う」環境、すなわち「協力し合う競技」というものが
赤や白という競争相手を超えて必要なのではないかと感じます。
競争原理の中では「なぜ負けたのか」という反省ばかりです。
相手を超えて協力し合えた体験を持つことが難しように思います。
アクティブラーニングの時代の中で、
それを見つめることができる機会を頂いたと思うと
それもまた、今回も一つ大切な機会を頂いたように思います。
ミマモリスト
眞田 海