音楽の著作権というと、最近のニュースでも
音楽教室も著作料を支払うということが来年の1月から始まるということで
いろいろと議論が巻き起こっていますね。
https://www.buzzfeed.com/jp/takumiharimaya/jasrac-mamorukai?utm_term=.hug5Ej1gO#.roE68BG71
先日ご紹介した聴福庵ムービーも、
著作権に触れないようにと著作権フリーの音楽素材を使って
作ってみました。
フリー素材のため、YOUTOUBEにアップしても
規約違反にはならずに皆さんと共有することができました。
しかし、YOUTUBEにアップしてみて気づいたことがあります。
2012年に友人と北アルプスを縦走した時の写真を
スライドショーにして友人と共有していたのですが、
この時に使っていた音楽が著名人のものなので著作権に引っかかるわけです。
これは、もしや良くないことをしてしまったのでは、、、
と思ってページをよくよく見てみると、、、、
どうやら著作権で保護されているコンテンツ(音楽)を
使用しているので、
「この動画の再生に際しては広告が表示されることがある」
「広告が表示された際の閲覧料は著作権者の収益になる」
ということが書かれています。
これは画期的な取り組みですね。
冒頭の音楽教室の事例では使用料を音楽教室からお金を取るという判断でしたが、
YOUTUBEでは、お金を取るのは動画作成者でも閲覧者でもありません。
閲覧に併せて表示される広告費用から賄うという判断なのですね。
これであれば、動画投稿者の数も増え、閲覧者の数も増え、
広告の閲覧数も増え、YOUTUBEの収益自体も増えていきます。
そして何より、その音楽を作った人からすれば、自分の音楽が世の中に広まっていき、
使われていき、収益ももらえるわけですね。
これは、YOUTUBEに使用した音楽が著作権で保護されているコンテンツかどうかを
自動判別するシステムを作り上げたことが大きな発展につながっているようです。
また、YOUTUBEの管理画面からはどんなアーティストのどんな曲が公開を
許可しているのかをこのページでは調べることができました。
この検索を通じて、
アーティストの著作権に対するポリシーが見えてくるように
なっていました。
これを通じて思うのは、
曲を作るアーティストにも、著作権を管理する団体にも
音楽を通じて教育を行っている人々にも、
音楽を学びたい人々にも、音楽を好む人々にも、
それぞれにそれぞれの思惑がありますが、
誰かだけが得をするとか、誰かだけが損をするということではなく、
どうしたらみんなに良い風になっていけるのかと
考えていくことが、これからの時代は大切になってくるのだと感じます。
そして、そういったところにITの活路があるように感じます。
ミマモリスト
眞田 海