聴福庵に来るとお茶を入れる機会があります。
炭で火をおこし、鉄瓶でお湯を沸かし、
沸いたらお茶を入れる。
ガスのようにすぐに火が付き、お湯が沸くわけではありませんので
お茶を飲めるまで40分、50分かかりますが、
それを見越して準備をし、それぞれの手順に身体を使っていくことで
自然と心が整っていくことを実感します。
味で一服するその前に、
準備の所作で一服するような、
そんな感覚は、コーヒーを生豆から煎って、挽いて、淹れて飲むのにも似ています。
しかし、お茶はコーヒーとまた違って、
何杯も飲めてしまうのは、日本人の身体に合うからでしょうか?!
改めて、お茶を通じて心も体も整えてもらっている実感を
この聴福庵から頂いています。
仕事も人生も、結果や効率ばかりを優先せずに、
プロセスを通して心を磨き、身体を磨いていけたらと思います。
ミマモリスト
眞田 海