5月にカブトムシの幼虫を頂いてから、4か月。
思えば、出張先から子どもたちに
カブトムシを自分たちでお世話して飼うかどうかを
聴いて一日考えて選んでもらったわけですが、
最初は「本当にお世話ができるんだろうか」
放っておいて死なせたりしないだろうか。
と心配でしたが、本棚からカブトムシの本を持って来たり、
保育園や小学校で図鑑を調べて来たり、
ネットで調べたり。
有難いことにこの4か月の間、
興味関心が続き、深まっていることに気づきます。
今もまた、卵を産み、卵がかえり、幼虫になり、
来年の夏に向けて、育てています。
今までずっと、命のお世話をする体験を子どもたちに持ってもらいたいと
思っていましたが、こちらが与えてしまうと長続きしなかったり、
最初から興味を持たなかったり。
しかし期待せず、やらせようとせず、
もし興味があったらもったいないのでと
毎回聴いて、子どもたちが選択をする。
子どもにその時に体験してもらうことや、やってもらうことよりも、
選択するというその機会を提供し続けることがやはり大切なのではないかと
今回の体験から学んだように思います。
よく、自分の中には相手にとって「良かれと思って」という思いが
相手に聴くときや選択してもらう時の「重荷」になってしまうことがあります。
「これだけ考えてもらったんだったら・・・」
「せっかくだから・・・」
そんな思いを相手が持ってしまい、それを「理由」にして
選択されてしまうことがあります。
これでは長続きも本人の意思も、深まりもありません。
求めすぎず、与えすぎず、
寄り添う距離感や寄り添う心を磨いていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海