今日お伺いさせて頂いた現場の先生からこんなお悩みをお聞きしました。
「レッジョやモンテッソーリ、見守る保育などいろんな保育方法を見学しに行っても、
それぞれの良さがあるのはわかるけれども、どれを真似て、どれを真似ないか。
その主となる考え、幹となる考えがないと、見れば見るほど現場は困るばかりなんです」
本当にその通りだなと感じます。
見学から保育方法を取り入れていくためには自園の保育理念の理解がないと
取捨選択や保育実践に取り入れ方が分からない。
自分の人生も似たようなものであったことを感じます。
「生き方」が定まらず、とにかく成長を!と思い、
いろんなものを見ては良いところを取ろうとがむしゃらだった頃は
生き方にも「根」が生えず、ふらふらと情報や状況に左右され悩みました。
特に、自分で選択したものではなく、人や会社から提供された機会を
重荷と感じてしまったり、心を閉ざしてしまったり。
「根」のある人と出会うと不安や恐怖を感じたり。
そんなことの連続で、段々と外を見ることが困りごとに。
そんな中で、
「子どもたちに残していきたい生き方」
「子どもたちが憧れる働き方」
そうやって生き方を決めてみると、、、
出来るようになるわけでも、
人間が変わったわけでもありませんが
取捨選択に困ることが減ってきました。
もちろん、ゼロではないですが、、、
見た目は変わらないかもしれませんが、
自分の理念や生き方のための取捨選択が
栄養となり、「根」は広まっていくのかもしれません。
改めて自園の理念理解のための
「理念の可視化」「理念の具現化」「理念を体験から理解する場」
その上で、職員さんがその理念を
「やるか」「やらないか」を選択できる場が重要であることを感じました。
「根のある暮らし」「根のある働き方」
子どもたちに残していきたいものは
今いる先生方と共有していきたいものです。
今も未来も変わらずに信じ、
共に歩んでいきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海