4年前、保育園に入るために家族全員で引っ越す際に、
考えたことが一つありました。
それは、私自身が生まれ育ち、
妻も東京に出てから暮らしていた土地に引っ越し、
子育てをするということです。
私自身にとっての「地元」、
そして妻にとっての慣れ親しんだ土地で
子育てを行えるということは
「暮らし」を安心して行えることに繋がるような気がしたからです。
しかし、実際にはその安心感よりも
保育園を優先し、二人とも住んだことのない土地に引っ越しました。
あれから4年、振り返れば不安ばかりの日々でしたが、
今では街を歩けば声を掛けられ、スーパーへ買い物へ行けば、
知り合いに出会い、沢山のご縁をこの土地を通じて頂き、
沢山の安心をもらっているんだということを
今日、ふと過ごす中で感じました。
いつも通りの朝、娘と二人で習い事の教室まで自転車で向かい、
習い事の間に病院へ行き、その後、いつも通りにスーパーで買い物をして、
家に帰り昼ご飯を作り、夜ご飯の準備をして、午後は散歩に出かける。
そんないつもと変わらない日常の中で、
確実に変わってきているのは、一緒に過ごす人が増えているということ。
家族だけで暮らしていたあの頃から、
毎日の物語の中にたくさんの人々と関われるということ。
暮らしの単位が家族から地域へと広がっていくこの感覚は、
自分の地元のあの安心感のようなものを少しずつこの土地でも
感じられるようになってきているのは有難いことです。
自分たちのためだけに暮らしていた時には感じられなかった
地域に対する「お陰様」や「有難さ」をもっともっと深めつつ、
同じ境遇の周りの方々にも還元していきたい。
地域で共に暮らす喜びを、
様々な行事から深めていければと思います。
ミマモリスト
眞田 海