聴福庵に訪れ、暮らしを学ぶ中で、
「旧暦」という言葉に出会ったり、
四季だけにならず、24の気という季節。
72もの候という季節の存在を知りました。
しかし、それが実際にはどんなものなのか、、、
存在は知っていても中身はさっぱりという事で調べてみると、
今の新暦と呼ばれるグレゴリオ暦との違いに驚く事ばかりです。
新暦しか知らず、新暦の中で生きて来た自分自身には
違和感ばかりですが、実際のところ新暦の始まりは明治五年。
それまで1000年以上も日本人は旧暦で生きて来たわけですから、
むしろ新暦の方がこの土地の人間や風土を表していないのかもしれません。
月の満ち欠けにあわせて動物は多大な影響を受けている中で、
植物は太陽に大きな影響を受けます。
その両方を踏まえた旧暦=太陽太陰暦は、
より精度を高めて天保暦へ。
月(体)のバイオリズムと、太陽(季節)のバイオリズムの組み合わせ。
それは、自然に寄り添った暦なのだと読み進めて行くと感じます。
4つの季節が24等分された二十四節気、72等分された七十二候
それぞれに、日本の風土や自然が表す息吹を表現しています。
その細やかな季節の移ろいを、これから感じながら実践しながら、
旧暦を学んでいきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海