自分自身に起きることがいつも自分の思いどおりや
心地よいことばかりではありませんが、
自分の理想やこうありたい、こうあるべきという価値観が強いほどに
その出来事を「よくないこと」と捉えてしまうことが多々あります。
しかし、実際は本当に良くないことなのでしょうか。
私自身を振り返れば、
なんでも自分の人生を自分の思うとおりにしていくことが
幸せだと思っていた時がありました。
それが幸せだと信じて疑いませんでした。
自分の思い通りにいかないと不幸だと感じていた時もあります。
しかし、家族、家庭、社会において
自分の欲を満たすことが幸福だとすると、
その幸福が誰かの不幸を招くことがあります。
家庭でいえば、家族一人一人みんなが
自分の欲を満たすことが幸福となると、
誰かが我慢したり、誰かがつらかったりとなってしまいます。
実際には自分の人生を誰かのためや
世の中のために活かせたと感じられる時ほど
幸福を感じられることが多々あります。
そんな体験の積み重ねから感じるのは、
自分にとって都合の悪いと感じる出来事が起こっているときほど、
自分自身の視野が狭くなっているときだと気づきます。
それは、物事の「悪い面」しか
見ることができていないということなのだと思います。
物事の「良い点」を見ていくことも大切だと思いますし、
それ以上にそもそもの「善悪」を決めているのは自分の価値観です。
自分の中での価値観にこだわるよりも、
たくさんの人々や自然から観て、聴いて学び、
出来事もありがたいと感じられる自分自身でありたいと
改めて思います。
ミマモリスト
眞田 海