3ヶ月ぶりに貝磨きを館山で行いました。
磨く貝との出会いを求め、砂浜へ出かけます。
貝は海底から気が遠くなるほどの時間をかけて、
波にもまれ、岩に打ち付けられながら
砂浜へ打ち上げられてきます。
そんな中で出会った貝を磨いていくと
無心になって磨くので心が落ち着いたり、
また貝が磨かれて輝く過程に感動します。
貝殻を輝かせるには、コーティングをするのが手っ取り早いですが、
そういうものはすぐ剥がれます。
磨くというのはそのものの心を、本人の意志で磨くという事だと感じます。
掃除をし続ける人の心が清らかになってくように
貝を磨き、貝を輝かせ続ける人の心が輝いてくるのだと感じます。
コーティングをすると、実際の貝も貝を磨く人の心も輝きません。
貝の表面にコーティングされたものが輝いているだけです。
コーティングが剥がれれば、またコーティングを繰り返すだけです。
まるで病気になる体質を直さずに痛み止めを飲み続け、
薬が切れたらまた痛み止めを飲むかのように感じます。
だからこそ、磨くことが大事なのだと改めて感じる一日となりました。
子どもたち一人ひとりの個性を輝かせるためにも。
そして自分自身の個性を輝かせるためにも、
自分自身を磨く機会を大切にしていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海