先日、食器棚からものを取ろうとした際に、
茶碗を割ってしまいました。
綺麗に砕けてしまった茶碗ですが、、、
一つ一つを組み合わせてみるとなんだか元に戻りそう。。。
な気がします。
どうにか出来ることはないかと調べてみると、
ボンドやアロンアルファでくっつけたり、
パテでくっつけたりと色々とありましたが、、
どれも口につける食器には適さないようで
困ったものだと見ていたら、ありました。
「金継ぎ(きんつぎ)」
ずっと昔から、掛けた茶碗や茶器、陶器は
この金継ぎという技法で修復されていたんですね。
かなりの手間暇がかかるようですが、
思い入れのある茶碗を直し、また大切に使えるということは
とても有難いことです。
今までずっと「食」を支えてくれた茶碗へ
もう一度命を吹き込むごとが出来ることを知って
とても嬉しく思いました。
今の時代、茶碗も100円で買える時代です。
直す手間暇の方が高くついてしまいます。
しかし、自分自身の暮らしの中に
「直して使う」という習慣や文化が根付いていく事は
普段の生活での買い物や物に対する扱いが変わり、
長い目で見れば安くつくかもしれません。
今回直すのは、「器」の様でいて実は、
手間暇かけずに新しいものを買って済まそうとする
自分自身の「心」なのかもしれません。
ミマモリスト
眞田 海