今日は仕込んだ梅の土用干しを行いました。
土用干しは、梅の皮を柔らかくし、
殺菌し、100年でも長期保存がきくようにと
梅を変化させていきます。
古くは平安時代、村上天皇が病を梅干しで治したという逸話が残るほど、
日本人にとっては馴染みの深い梅干。
原材料も塩と梅。そして必要とあらば紫蘇。
それだけのシンプルなもの。
作り方もシンプルです。
しかし、このシンプルな作り方に行きつくまでに
どれだけの先人の方々の実践と失敗、発見の繰り返しだったのだろうかと
思うと、今はただ、感謝の気持ちと、それを受け継いでいく使命感を感じます。
これから三日三晩、ひっくり返し続けながら
梅が干されていくのを見守りますが、
年々と、梅を愛おしく感じるのは、
ただの梅ではなく、梅に込められた先人の智慧を見ているように感じます。
この智慧を、子どもたちに遺していく事が、
父や母、ご先祖様へのご恩返しのようにも感じます。
まだまだ、下手な造り手ですが、
毎年毎年、精進していきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海