聴福庵にて床磨きを行いました。
110年の古民家が解体されることとなり、
その古民家から頂いてきた古材。
燃やされることなく、この聴福庵に来てくれました。
そして、やすりで磨かれ、110年経った木材とは思えない表情です。
この木材に柿渋を塗っていきます。
塗っては乾かし、塗っては乾かし、
次第にその木の持つ表情が見えてきます。
木材が最も丈夫になるのは100年を超えてからと言われます。
丈夫なだけでなく、これからまた磨いていく事で光り輝くことを想うと、
110年の古民家が壊されていくことのもったいなさを感じます。
じっくりゆっくりと、
手間暇をかけてその素材の力を
引き出していくことを大切にしていくこと。
そんな機会を頂くことで、自分を磨いていただている。
そんな考え方がベースにある暮らしをしていたら、
きっと、子どもに対しても、大人に対しても
同じように、その人のあるがままの力を引き出す関係性が
主流となれるような人格が育まれるのだと感じます。
子どもが喜ぶような暮らしを。
魂が喜ぶような暮らしを。
ご先祖様や地球が喜ぶような暮らしを。
先人たちの教えから学んでいきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海