先週、カグヤのむかしの田んぼで、その年の五穀豊穣を祝い、神々に感謝を示す新嘗祭を無事行うことが出来ました。
今回も田んぼの草取りや稲刈りでその才能を惜しみ無く発揮してくださった保育園の先生方や、新宿で長年カグヤの食を支えてくださった自然食レストラン「ミルクランド」のスタッフだった方もご参加くださり、祈祷のセッティングからお昼の準備まで、皆さん有り余るほどの才を存分に活かしてくださいました。
また、今年は宮司さんに供物についてお話しもしていただき、日本の文化を学ぶ機会にもなりました。
こうした行事は、実際の米作りに直接影響するものではないので必ずしもやらなければならないわけでもなく、ついお座なりにしてしまいがちです。
神社の秋祭りがこの新嘗祭にあたるものですが、何のお祭りなのかよく分からず参拝している方も多いのではないでしょうか。
お米にしても作物にしても、人の力だけで実りを得られるわけではありません。
そこには太陽や雨、風といった自然の力や、鳥やカエル、タニシなど、生き物たちの共生あってはじめて手にすることができるのです。
だからこそ私たちは、日々の糧に感謝する気持ちを決してなくしてはいけないと思います。
そしてこうした伝統行事は、物が溢れた日常に慣れてしまった私たちに、自然へ意識を向けさせ感謝の気持ちを思い出させてくれる大切なものだと感じます。
これからもこうした行事を大切に続けていきたいと思います。
ミッションパート
佐藤真樹